すごい会社のすごい本業大解剖!No.4 ポジウィル

業界で注目を浴びるスタートアップの会社自体ではなく、今一番求めているポジション(急募求人)にフォーカスを当てて掘り下げていく本企画。第4回はポジウィル株式会社のCOO職について、代表の金井芽衣さんにインタビューを実施しました。
HR業界で長年課題とされてきた情報の非対称性。キャリアに悩む利用者に徹底的に向き合うことでその課題を乗り越えたポジウィルの「POSIWILL CAREER」は、業界に新風を巻き起こすサービスとして注目を浴びています。
実際にすでに多くのキャリアに悩む利用者たちの人生に寄り添い、その数を増やし続けているポジウィルが、今回募集するのは事業の根幹を担うCOO職。これからさらに成長を加速させるために、代表と同じ目線で事業を捉える仲間を募集するということで、その背景を伺いました。
本記事の登場人物
ポジウィル株式会社 代表取締役 金井芽衣
株式会社HERP 代表取締役CEO 庄田 一郎
ポジウィル株式会社について
2017年8月設立。キャリアのパーソナル・トレーニングサービス「POSIWILL CAREER」を運営。自社内の「キャリアトレーナー」による人生の「理想」の可視化、軸の言語化、オンラインでの面談サポート、チャットサポートを通して、だれもが自分らしいキャリアを歩むための支援事業を展開しています。2020年10月より、「あるべき、こわそう。」をミッションとし、全面的なブランドリニューアルを実施。
本記事で取り上げるポジウィルの急募求人
COO – ポジウィル株式会社
ユーザーの声に真摯に向き合い続けて。HR業界の常識を打ち破ったPOSIWILL CAREER
ポジウィル株式会社が展開するキャリアのパーソナル・トレーニングサービス「POSIWILL CAREER(旧ゲキサポ)」は、専属のキャリアトレーナーが自己分析から転職後の活躍までをサポートするキャリア支援サービス。HR業界で不可能とされてきたtoC課金モデルを採用している。
結果として、ユーザー様ひとりひとりに向き合い、その人らしい選択ができるようにサポートする事業を実現。企業からの課金がないため、情報の非対称性というHR業界の課題もクリアしている。まずはPOSIWILL CAREERがどのようなサービスなのか。どうして実現できたのか。話を伺った。
本日はよろしくお願いします。ポジウィルは現在4期目。順調にサービスも会社も伸びてきてますね。
ありがとうございます。ユーザーの皆様ひとりひとりにまっすぐ向き合っていたら、ここまでくることができました。
正社員は現在約20名。インターンなども合わせると30名ほど。ついこの間まで5名でやっていたのに、仲間もどんどん増えています。売り上げも、今期中にある程度の数字を見込めるところまで来ました。
でも、まだまだたくさんの人にサービスを提供したいし、他の領域にも踏み出して、それぞれが自分らしく生きられるサポートをしたい。人生の選択肢を増やしていきたい。ここからさらに成長を加速させたいと思っています。
これからどんな風に成長させていきたいのかも、ぜひあとで聞かせてください。
まず、POSIWILL CAREERのサービスについて簡単に教えていただいても良いでしょうか。
POSIWILL CAREERは、キャリアに悩む利用者向けのキャリア支援サービスです。キャリアのプロフェッショナルが、専属トレーナーとして短期集中でサポートします。
自己分析を一緒に行い、キャリア戦略を描くところからスタート。実際に転職活動をして転職先で活躍するまで、徹底的に伴走します。
今世の中にあるキャリア支援サービスは、法人から費用をいただくのが一般的。そのため、転職者は企業にとっての商品となってしまい、法人に有利に、情報の非対称性がある中で転職活動をする必要がありました。
POSIWILL CAREERは、ユーザー様方に費用をお支払いいただき、あるべき情報をきちんと提供して、他人の軸に振り回されるのではなく自分でキャリアを選択できるようにと始めたサービスです。
HR業界では長らく、このモデルは実現不可能だとされてきました。1万円でも無理だと言われ続け、実際に初期は500円でも売れなかった。それでも諦めずに価値を磨き続けて、今は最大60万円でサービスを提供しています。業界の構造を変えていけるサービスだと思っています。
HR業界に携わる人なら、誰しも一度はこの情報の非対称性に課題を感じていると思います。一方で、どのプレイヤーもそれをなかなか解決できずにいた。たくさんのプレイヤーができなかったことを、なぜPOSIWILL CAREERは実現できたと思いますか?
一人一人のユーザー様に真摯に向き合い続けた、それに尽きると思います。
今の世の中、正直選択肢は本当に多いと思うんです。様々なメディアにも求人がたくさん掲載されているし、エージェントもたくさんの求人を抱えている。気になる企業があれば、簡単に直接コンタクトをとることもできる。
でも一方で、選択する時の”軸”がなければ人は選べない。たくさんの方に向き合ってきて、多くの転職者が本当に困っているのは、そこだと思った。ユーザー様一人一人がその軸をセットするために向き合い続けたことが、今までのHR業界とは違っていたのかなと思います。
企業から費用をいただくビジネスモデルだと、企業側のニーズをいかに満たすかという思考が強くなってしまう。本人が自己分析がまだ完全じゃなくて、軸が定まっていないときにでも意思決定を迫ってしまうこともあると思います。それをせずに、転職者本人の本当にその人らしい選択を支援できるのが私たちのサービスです。
なるほど。たしかにこの選択肢の多い今の世の中で、選択の軸が明確にならないままに人生の大事な意思決定をしてしまうケースが多くなることは想像がつきます。ユーザー様にも支持されているからこそ堅調な成長があると思うのですが、支持されている理由はどこにあるとお考えですか?
ご質問いただいた通り、ユーザーのみなさまのエンゲージメントも高い状況を保つことができています。
キャリアの話題になると、どんな仕事をやってきたか、どんなスキルがあるか、どんな風に企業にとって役に立つのかといった話になりがちで、本人のその人らしさについて話を聞いてもらえるという体験がそもそもあまりない。そんな中、私たちは「その人らしさ」に寄り添うからこそ、多くのユーザー様に支持していただけているのだと考えています。
今の時代、数年で世の中は変わっていくので、少し前の先輩とも状況が違ってしまってロールモデルがいない。その上、いい大学に入る・いい会社に入る・出世をきちんとしていく、それだけがいいことでも無くなってきて、価値観も多様になってきている。
そんな複雑に変化する状況で、キャリアを逆算して人生設計をすることは一人では難しい。ほとんどの上司たちは、終身雇用を前提にマネジメントをしていますしね。
そんな今だからこそ、私たちのサービスがより必要とされていると思います。
この点は、共感できる人がたくさんいそうです。
はい。同じ課題感を持った方と一緒に働けたら嬉しいなと思います。実際に今も、自身や自身の大切な人がキャリアで悩んだことが原体験になっている社員が多いです。
会社が急激に成長し始めたタイミング。代表と肩を並べて、将来を担ってくれるCOOを募集したい
今回はCOOの募集ということですが、どうして募集に至ったのでしょうか?
既存事業が、大きく成長してきたタイミングです。これからさらに成長を加速させて、たくさんの人に価値を届けたい。
また、日々ユーザー様に接している中で、これから踏み出していきたい領域がたくさん出てきています。具体的には、転職以外のライフイベント。結婚や離婚、家を買う、など。人生に訪れる大きな転機寄り添うことで、その人らしい意思決定を応援していきたい。
そんな既存事業のグロースと新しい領域へのトライに一緒に立ち向かってくれる仲間を採用したくて、今回の募集につながりました。
これまでは私が現場を見たほうが事業が前に進みそうだなと思い、CEOと兼任しながらCOOの役割を任ってきました。事業戦略を描きつつ、メンバーの育成・マネジメント、セールストレーニングなど幅広くやってきましたが、事業も組織も大きくなってきた今、それを全部やっていると中長期の戦略立案や新しいことへのトライになかなか時間を割けなくなってきた。そのため、一緒に現場を見ながら、役割分担をしつつ事業をグロースさせていけるCOOに加わって欲しいなと思っています。
金井さんとの役割分担はどんなイメージでいますか?
お互いの得意なことで補完しあいながら一緒に会社経営をやっていけたらと思っています。例えば私の得意なことの1つは、新規サービスの0→1のフェーズ。なので、その後のグロースや仕組み化はCOOの方に見てもらえたら嬉しいです。
事業全体を見て、事業戦略を描きながら、メンバーマネジメント、売上構築まで。将来的にはホールディングス体制にしたいので、その際の一社の社長を担うような人材のイメージです。
もっと言うと、メンバーにも人生のその時々に合わせた働き方をして欲しいし、自分ももし家族を大切にするために今は離れたいと思う時がきたら、離れられる状態にしておきたい。そんな土台を一緒につくってくれる人を探しています。
なるほど。かなり幅広い業務になりそうですね。今のフェーズのベンチャーだからこその求人になりそうです。歓迎するスキルなどはありますか?
まずは何かしらの事業責任者の経験。社内外の環境が激変していく中で、カオスを紐解いて体系化していった経験がある方を探しています。
また、数年以内の上場を見据えているので、その準備経験があると嬉しいです。でもこれは私も経験がないので、未経験でも、それだけの覚悟を持って一緒に取り組んでもらえると嬉しいです。
一言でいうと、代表をもう一人採用しようとしているようなイメージです。私と同じ目線で、メンバーの採用から事業推進まで、幅広い業務を一緒にやってもらうことになると思います。
そういう意味では、やはりご自身やご自身の大切な人がキャリアに悩まれた原体験のある方がいいかなと思っています。役割は幅広いですが、どんなポジションでもユーザーに向き合い続けることは変わりませんし、自分の原体験が最後のよりどころになると思うので。
仕事の難易度は高いと思いますが、会社の仲間たちは本当に素晴らしく、私は社長ではなく一人のメンバーとして入社したかったなと思っているくらいです。
そんな仲間たちと、一緒に荒波を超えていってくれる方にきていただけたらと思っています。
今期中に目標としている数字が達成できたら、さっそく次の領域へのトライを始めようと思っています。そのために必要なことを今高速でやっていて、採用もその一つ。事業をぐっと伸ばしながら、まだ見ぬ領域へのトライをしていく。そんな激動のフェーズを面白そうと思ってくださる方がいたら、ぜひご応募いただきたいです。
人の人生に踏み込む事業だからこそ、自分たちにも向き合い続ける強固な組織文化
さきほどの「社長じゃなくて一メンバーとして入社したかった」というお話、本当に良い組織を作られているんだなと感じました。実際に、この業界の常識を打ち破り急速に成長していっている御社の組織風土は、どんな雰囲気なのか気になります。
まずはメンバー一同、本当に仲がいいですね。自分たちでも思うし、周りからも言われます。でも、別に元から仲が良いメンバーが集まったわけではなく、新しくジョインしたメンバーたちもそうですし、仲が良くなりそうなメンバーを集めているわけでもないです。
仲が良くなりそうにない対極なキャラクターのメンバーたちも仲が良くなる。ユーザー様のエンゲージメントも高いですが、社内エンゲージメントも同じだけ高いです。
なぜそんなに社内エンゲージメントが高いのでしょうか?
弊社の手がける事業が、人の人生に踏み込む事業だからではないでしょうか。
具体的には、社内でも入社1ヶ月以内にPOSIWILL CAREERを実践します。一人専任でメンターがついて、自己開示をお互いにしながら、インナーチャイルドに向き合い、前を向くプロセスを踏む。これを始めてから組織の力がぐっと強くなったことを実感しています。私たち自身が自分に向き合っていないのに、人の人生に向き合うことはできませんから。
POSIWILL CAREERが終わってからも、腹を割って話すことは徹底的に意識しています。自分の内側にある「今まで目を背けてきたこと」から、これからは目を背けられなくなるので、しんどいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、人の人生に踏み込むにはそれだけの覚悟を持ってやる必要があると思うんです。実際に、キャリアが伸び悩んでいたメンバーがぐっと力強くなったりするのも目の当たりにしています。
仲のいい組織ですが、表面的な仲の良さではなく、お互いの根っこを知りあった上での強固なつながりがあると感じています。
あとは、ポジティブな口癖が多いかもしれない。「素敵じゃん」とか、「めっちゃいいじゃん」とか。これは意識していた部分もあるけど、自然発生的にお互いの口から出ていますね。
お互いに「素敵じゃん」と思う仕事が日々たくさん生まれているというのもあると思いますが、お互いの深いところまで知って、お互いを大切に思うからこそというのもあると思います。長年無理だと言われ続けた事業を実現することができているのも、この強固な組織ゆえだと思っています。
COOとして入社いただく方とも、お互いに深く知り合って、マーケットに真っ向から対峙していけたらと思っています。
暖かい組織風土がしっかり伝わってきました。弊社でも自己開示とそれを通じた信頼関係の構築は非常に重要視しています。それをいろいろな仕組みで体現されていて、強固なものになっているんだなと感じました。
今日はHR業界の常識を打ち破り、価値を提供し続けているポジウィルの強さの背景を知れてよかったです。ありがとうございました!
より力強くなっていくために、我こそはという方がCOOとしてジョインしてくれるといいですね。
こちらこそありがとうございました!難易度の高い仕事だと思っていますが、業界の構造を変えるこのモデルは、それぞれがその人らしく生きていける社会をつくれると本気で思っています。
ぜひ少しでも興味を持ってくださった方は、一度ご連絡いただけると嬉しいです。
筆者の感想
HR業界では常識となっていた、法人課金モデル。それによる情報の非対称性に取り組んできたプレイヤーは多くいますが、転職者に深く向き合い続けた結果始めてそれを乗り越えたポジウィルの事業については、個人的にも興味がありました。
強力な課題感からスタートしているこの事業は、それを支える組織も強力。これをさらにグロースさせていくために今の段階でCOOを募集するということで、チャレンジングであることは間違い無いです。
既存事業のグロースと他領域への展開準備をしていく今のポジウィルにジョインできるのは、経営としてもいろいろな局面を自分ごととして体験できる、当事者になれるあまりない機会だと思います。数年後ポジウィルのおかげでより自分らしく生きられる人が増えている社会が見られるよう、この求人が候補者に届いていたら嬉しいです。
本記事で取り上げたポジウィルの急募求人
すごい会社のすごい本業大解剖!シリーズ
No1.10X(COO)
No2.Gracia(UI/UXリードデザイナー)
No3.BASE(カスタマーサクセス戦略企画 ※責任者候補)