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すごい会社のすごい本業大解剖!No1.10X(COO)

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業界で注目を浴びるスタートアップの会社自体ではなく、今一番求めているポジション(急募求人)にフォーカスを当てて掘り下げていく本企画。
第1回は株式会社10XのCOO(Chief Operating Officer)職について、代表取締役CEOの矢本 真丈さんに直接インタビューを実施しました。重要なポジションであるのはもちろんのこと、10Xの組織・事業だからこそのやりがい・面白さを感じていただけること間違いなしです。

本記事の登場人物

株式会社10X 代表取締役CEO 矢本 真丈

2児の父。大学院在学中に3.11の震災で被災。その後、丸紅、NPO勤務を経てママ向けECスマービー創業参加。プロダクト責任者を務める。スマービーの売却を機にメルカリへ。 3.11震災の避難時に「火を入れた料理」に感動したこと、また育休中に家族の食事を創り続けた原体験から、タベリーのMVPを創り、石川とともに10Xを創業。

株式会社HERP 代表取締役CEO 庄田 一郎

京都大学法学部卒業後、リクルートに入社。SUUMOの営業を経て、リクルートホールディングスへ出向。エンジニア新卒採用に従事する。その後、エウレカに採用広報担当として入社し、同責任者に就任。2017年3月、HERPを創業。本記事ではインタビュアー、ちょこちょこ感想を挟む。

本記事で取り上げる10Xの急募求人

04. ビジネスディベロップメント – 株式会社10X

大手企業とともに、顧客にとって最高のUXを追求し続ける。手法は無制限。

10Xのメイン事業であるStailerは開発不要でネットスーパーを立ち上げることを可能にするサービス。イトーヨーカドーへの導入が知られており、コロナ禍における、食料品や日用品のオンライン購入ニーズを満たし、食品流通のデジタル化を促進するサービスとして注目されている。今回のポジションは、その事業の責任者候補のポジションであり、名だたる大企業の役員クラスを相手にパートナーシップの構築からサービスの成長まで牽引していく責務がある。

庄田)今回、急募求人として挙げていただいたCOO職の魅力はどこにありますか?ビジネスの責任者ということで、かなり高い期待値があるように感じています。

矢本)端的に言うと、大手小売企業のデジタル事業そのものを作っていくことに責任を持てることだと思います。今回のポジションは、現状私が0→1を行ったシードの事業をお任せし、さらにその価値を最大化していただく役割です。10Xのビジネス面すべてに責任を持ってもらう、Stailerを通じて日本のネットスーパーをインフラにすることを牽引していただくポジションです。

庄田)まさにCクラスの採用という感じですね。Cクラスの人材候補として採用するからにはそれなりの期待値や、ミッション・ビジョンへの深い理解が求めらると思います。期待している役割について教えていただけますか?

矢本)我々が行っているStailerという事業は、オンラインでの食品購入体験をワンストップで引き受けるというものです。ただこれは、我々のツールとそれを支える弊社の社員だけでは到底進められるものではありません。パートナー企業にも「デジタル時代の顧客体験づくり」を理解していただき、本社・現場・他のパートナー企業すべてを巻き込み「ネットスーパーの未来」を描く必要があります。

私が日々行っていることは、既存パートナーの役員クラスやデジタル担当部門の方々と定期的に打ち合わせを行い、どのようにオンライン化を進めていくかグランドデザインを議論していくことです。このように、大手企業の役員の方々をパートナーとして事業開発をリードしていくことを求められています。

庄田)なるほど、先方の役員の方々がそれだけ時間を使われるということは、それ相応の覚悟を持って対峙されていることの現れなのだなと感じます。具体的にどのような提案をされることが多いのでしょうか?

矢本)基本的に提案に制限はありません。システム構築に関する話はもちろんですが、先方がどのようなアライアンスをどのような会社と結ぶべきか、といった大上段の話や、小売企業自体がデジタル化に対応するためにどういった組織をつくっていくべきか、どうデジタル人材の採用を進めていくかといったような、組織戦略に関する会話も多くあります。時には、手法として新しい子会社を作ることを提案したり、その株式比率について一緒にに検討することもあります。本当にNoLimitで、どうやってデジタル化を進めるかを議論しています。もう一社会社を経営している、作っていくような感覚になりますね。

庄田)職能に当てはめるなら、戦略コンサルタントなどを超えて、ほとんど経営者のレベル感ですね。そうすると、経営戦略に携わった経験がある方が今回のポジションとしては理想といえるのでしょうか?

矢本)もちろん、パートナーとして同じ目線で議論できることは必ず必要なケーパビリティだと思います。ですが、僕たちが最終的にやりたいこと・やらねばならないことは「いかに彼らの非連続な変化を作っていけるか」であり、その中心は顧客の体験にあると考えています。既存の店舗やシステム、人・組織といった制約のなかで、いかに最高のUXを考え続けることにコミットしつつ、その制約を外す非連続な方法をパートナーを巻き込みながら実行・実装に移していくことになります。内部的にも中長期的な目線でUXを考え続け、社内の開発メンバーと練り上げていく必要があります。

庄田)事業戦略だけでなく、顧客体験を突き詰めることも求められるわけですね。顧客体験を突き詰めることは、スタートアップにおいても最も大事なもののひとつだと思っています。このポジションのやりがいは十二分に感じられましたが、同時にかなり難易度の高い仕事だと感じます。そのほかに期待していることはありますか?

矢本)現在世の中に発表できているのは1社のみですが、水面下では複数の小売企業とのパートナーシップについても検討・開発を進めています。また、問い合わせの数は50社以上と多くの引き合いをいただいています。日本のネットスーパーのインフラを作るためには、多くの企業様と同様の価値を作っていく必要があります。ビジネス責任者であるからには、一社のデジタル化コンサルタントとして仕事をしていくだけでなく、次の成長戦略を描き、そして事業開発の仕事自体を再現性のある仕組みにすること、そしてそのための組織を作り育むことまで期待したいと考えています。

目的はStailerを次のステージに進めること。「背中を合わせる」事業開発人材に期待

10X社の矢本CEOはこちらのCEOレビューにもあるように、強いリーダーシップと事業へのコミットメントを通じて強く組織を率いるリーダーである。庄田の印象としても、矢本CEOの強いリーダーシップを軸に組織が動いているという印象が強かった。しかし、今回のインタビューで、権限移譲が進み、一人ひとりのプロフェッショナルが大きな責任を持つ組織であることがわかった。

庄田)僕の印象としては、10Xは矢本さんが考える戦略や仮説を前提に、強いリーダーシップを持って組織を率いている印象があります。逆に言うと矢本さんがいろいろなことを決めているのでは?とも思いますが、実際はどのような仕事の進め方なのでしょうか?

矢本)たしかにこれまではそういった部分も強かったですが、創業から3年がたち、Stailer事業を発表してからの現在はどんどん権限移譲が進んでいます。プロダクトマネジメントに関しては、CTOの石川がほとんどの責任を持って進めていますし、コーポレートおよびファイナンス関連に関しては、CFOの山田が全責任を持っています。特に山田はパートナーとの契約・プライシングのマネジメントも担当をしています。矢本個人としても経営陣、メンバーへ大きく背中を預ける体制に移行し始めているのが実態です。

庄田)それは少し意外でした。“10X=矢本さん”というイメージが強すぎるからなのかもしれません(笑) COOの方にも大きな権限を移譲することを考えていらっしゃいますか?

矢本)もちろんです。10Xが大切にしている3つのバリューの1つが「背中を合わせる」なのですが、色々な強みを持つメンバーが集まることで「チーム全体のスループットを最大化する」ことが組織にはなにより重要と考えています。COOの方にも、事業とチームを任せたいと思っています。

庄田)その上で矢本さんが担う役割はどのようにお考えですか?スタートアップCEOの役割は僕自身もすごく定義が難しいなと感じているところです。

矢本)僕自身の役割は2つだと考えています。一つはメンバーやパートナー、10Xという会社に関心を持っている人など、ステークホルダーに対しストーリーを語り、この会社・この市場に多くの人を惹きつけていくこと。もう一つはスターが揃った社内のスループットをさらに高められるように、10Xらしい組織や文化を突き詰めて作っていくことです。現状少しずつ近づいているところもありますが、より社員がのびのびと自律的に動ける組織にしていきたいし、全体の「創造する力」が高まるような組織にしていきたいと思っています。COOの採用はそのスタートになると思います。

庄田)組織を自律的なものにしていく上で、ミッションやビジョンへの理解が共通化されていることは僕自身も絶対に必要なことだと感じています。そしてそれを伝え続けることが何よりも重要ですね。

矢本)そうですね。もっともっと先の未来を妄想することに時間を使っていけるようにしたいと思っています。

限られた時間でも集中してアウトプットを出す、プロフェッショナルが集まる組織

手前味噌だが、株式会社HERPの正社員の半分弱は新卒入社の社員で占められている。一般的には、世の中のスタートアップにおいても、若い社員で構成されているケースが多いように思う。一方で、10Xにおいては、メンバーの平均年齢は30代前半、17時には終業する人も多く、集中して働き仕事とプライベートのメリハリをつけることが推奨されているという。スタートアップにおいては稀有な例なのではないだろうか。

庄田)10Xの組織の特徴についてもお聞きしたいです。ひとことで表現するならどんな組織でしょうか?

矢本)仕事とプライベートをしっかり分けたプロフェッショナルが多い組織だと思います。メンバーの平均年齢は30代前半ですが、お子さんがいる方も半数以上。性格的にも、大人で落ち着いた雰囲気と言われることが多いですね。

庄田)なんと……HERPは比較的若く、お子さんがいるメンバーはまだいないです。一般的な「スタートアップ」で想像するイメージよりも、10Xはだいぶ大人な組織なのでしょうか。

矢本)創業者である僕自身が仕事と家族との時間の2つを大事にしているので、それもおそらく影響して、大人な組織になったところもあるかと思います。実際17時にはほとんどみんな終業しており、長時間働くよりは、短い時間でも集中して働きアウトプットをしっかり出すプロフェッショナルが本当に多い組織なんです。効率的な働き方に共感いただける人にとっては、いい組織だと思います。

庄田)スタートアップだとまだ少ない事例のように感じますね。サービスドメインも関係しているところがあるのでしょうか?

矢本)それはありますね。Stailer以前から、僕らは自分が使いたいと思えるサービスを作ってるんです。そして、仕事に納得感が感じられる組織だからこそ安心して働くことができるんだと思います。そういえばお昼ご飯を食べながら食事やスーパーの話をしたり、子供の話をしたりする光景もよく見られますよ。

庄田)家庭の事情で仕事の時間が限られる方や、プライベートもしっかり分けたい方にとっても働きやすい組織であるとも言えそうですね。

矢本)まさにそうですね。10Xはなにか制約があって「時短勤務にしなくてはいけなかった人」でもその選択をせずに働くことが可能な会社でもあると思います。基本的な思想として、仕事は信頼関係がベース。10Xにいるメンバーや、彼らの仕事を僕は信頼しています。そして実態の仕事の価値は時間で測ることはできないものだとも思っています。こうした背景から、うちは例え6時間労働だとしても給与は全額支給しています。仕事時間以外にもSlackを見たり、シャワーを浴びているときに大事なアイデアが浮かんだりすることって誰にでもあるじゃないですか。そうしたこういったものを時間で測って報酬と結びつけるのは無理ですよね。

庄田)スタートアップは常に足りないことだらけなので、長時間働いたり、追われて忙しくなってしまいがちですが、、本来はもっと先の大きな価値を作るための時間が最も重要な時間だと思います。本当共感するところが多いです。

矢本)この働き方についての考えは、10年、20年かけて今からは想像もできないほどの大きな価値を作っていくための組織作りだと捉えています。その意識を常に忘れないようにありたいと思っています。腰を据えて、覚悟を決めてやっているからこそ、サステナブルに長く働いていける組織にしていきたいなと考えています。

筆者の感想

今回のインタビューを通じて、10X社の魅力や、矢本さんの経営者としての凄さへの理解が深まり、強く感じることができました。これまでマーケットに真剣に向き合ってきたからこそ見えるビジョンがあり、それが少しずつ強固なものになっていっているのだと思うと、僕自身がHR業界へ抱いている想いに通じるところがあるのを感じたのと同時に、僕ももっともっと業界や、候補者に求められる体験にこだわり抜かねばという気持ちにさせられました。

また、組織の特徴に関しては本当に驚きで、矢本さんの事業やマーケットへの深い理解と、作ってきた信頼関係が強く深いからこそ、成熟したプロフェッショナルがこれほどまでに多く集まっている会社になっているのだろうなと感じました。

今回募集されているポジションは、そんなプロたちの中でさらにリーダーシップを求められるとても難易度の高いポジションだと思うと同時に、日本有数の魅力的な仕事なんだなとも感じられました。この記事を読んで、少しでも興味が湧いた、矢本さんと話してみたくなったという方は、勇気を持ってトライしてみてほしいと思います。

本記事で取り上げた10Xの急募求人

04. ビジネスディベロップメント – 株式会社10X

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