日本型キャリアのゲームチェンジャー「YOUTRUST」が、副業から正社員登用の秘訣を赤裸々に語る

こんにちは、HERP編集部です。採用で成果を出されている企業様がどんな採用活動を行なっていらっしゃったのか、その過程や裏側にフォーカスを当てる本連載。
今回は、信頼できる友人のつながりから、副業や転職のオファーが届くキャリアSNS「YOUTRUST」に、副業から正社員入社された、門野様にお話をお伺いしました!
―― まず始めに、YOUTRUSTについてお伺いさせてください。
YOUTRUSTは、「信頼される人が報われる転職市場に」をミッションとし、信頼でつながる 日本のキャリアSNS「YOUTRUST」を提供しています。YOUTRUSTのSNSを通じて信頼できるつながりから副業や転職のオファーが届くだけでなく、友人や同僚と仕事の話を楽しみながら、新しいつながりやキャリアに役立つ情報と出会うことができます。今すぐの転職や副業を考えていない人でも登録でき、投稿タイムラインやメッセージのやりとりを日常的に楽しむことができます。
信頼できるつながりから転職。YOUTRUSTの理念を体感して入社
ーー 門野様は、2021年8月に正社員としてYOUTRUSTにジョインされたとのことですが、改めてご入社のきっかけを教えていただけますか?
もともとYOUTRUSTとはいくつか接点があり、去年も一度代表の岩崎さん(以下、イワヤンさん)からお声がけいただいたことがありました。しかしその当時は転職タイミングが合わず、転職には至らなかったんです。
ただ、今年に入りキャリアを見つめ直そうと考えた時に、第一想起としてとしてイワヤンさんが思いつき、改めてお話させてほしいと私から連絡を取ったのがきっかけです。
転職活動を始めるタイミングで連絡を取ろうと思えるような、信頼のおける人を想起するのはこういうことかと、YOUTRUSTの理念を体験できたのは今回の入社の決め手として大きかったです。
また、私自身が以前YOUTRUST経由で副業をしていて、その経験からも信頼できるつながりを起点に副業ができるのはとても良いと思っていました。私は、前職で人事やカスタマーサクセスなどの職種を経験しているのですが、あらためて人事領域で頑張ろうという時にキャリアを見つめ直せたのもYOUTRUST経由で副業を行った経験があったからこそです。YOUTRUSTの中の人になり、自分が体験したことをサービスを通じて広げていけるのは素敵だなと思い入社を決めました。
ーー ご自身の体験として、信頼でつながるというYOUTRUSTの良さを感じられていたのですね!現在は人事としてどういった業務に取り組まれているのでしょうか?
1人目の人事として、いわゆる「30人の壁」や「50人の壁」と呼ばれるような、組織拡大に伴って発生する課題に向けて事前に準備しています。具体的には、バリューの改定や入社受け入れオンボーディング施策などに取り組んでいます。
また弊社では、5月頃から全社員を巻き込んだスクラム採用を本格的に始めました。全社目標として「これからはスクラム採用だ!」と代表イワヤンさんから最初に号令がかかって以降は、各チームの現場メンバーが主体となって、自社サービスであるYOUTRUSTを使ってスカウトや面談・面接コミュニケーションに取り組んでいます。私自身は、カジュアル面談研修など全社に向けてスクラム採用を成功させるための仕組みづくりなどにも取り組んでいます。
正社員候補と副業スペシャリストのパスに応じ、全社員でアプローチ方法をプランニング
ーー サービスや門野様の入社経緯などから、 皆さんまずは副業をしてから入社をされているのかなと感じましたがいかがですか?
そうですね、YOUTRUSTに入社するメンバーは何らかの副業の形を経てご入社いただいています。具体的には、スペシャリストとして副業・業務委託で関わっている方と、入社や選考意向があってのお試しの人に分かれています。
ただ、業務委託として関わっている中で社員としての働き方を考え始めてくれる方やこちらがオファーを提案したい方も出てくるため、ケースバイケースで柔軟に関わり方を変えていたりもします。
一方で、お試しの方は最初からフルタイム社員になることを検討されていて、中の様子を覗いてお互いのマッチングを確かめるために副業を行うというパターンですね。現職の都合もあり、1日だけ来るというケースもあります。平均的には1日だけではなく、週数時間から入ってみて、1ヶ月ほど経って安心できれば正式にオファーさせていただき、転職というケースが多いですね。
いずれにせよ、お試し期間を始めてから1ヶ月程度転職の意向があるかないかの意思決定をするようにしてもらっています。結果としてスペシャリストの副業として関わり続けていただくという着地もありますね。
これらの違いは本人の希望によるところが大きくて、転職活動をしている人はお試し入社をしますし、全く検討していなければ副業スペシャリストとして関わってもらっています。
少しでも正社員として検討してくださる方には、お試し入社に進んでいただくように案内しています。
ーー ちなみに副業で関わっている方が50名ほどいらっしゃるとのことですが、具体的にどういった働き方をされているのでしょうか?
働き方でいえば、リモートかつ本業ありきの副業として関わってくださっている方もいれば、フリーランスでフル稼働で手伝ってくださる方もいますし、特定のコンテンツのみスポットで関わってくれる方もいるので、本当に様々です。
業務の切り出し方で言えば、緊急度は高くないものの重要度が高い業務をおまかせするようにしています。あとは、コンテンツ制作やデザインといったスペシャリティの高い業務は副業の方にお願いすることが多いですね。
社員はいまの会社のフェーズだと横断的に仕組みづくりに取り組むことが多いので、専門性の高い分野を副業の方に切り出していくというイメージです。
デザイナー、エンジニアの方ももちろん居ますし、プロダクトに関わる職種の方が全般として多いですね。例えば、弊社はコンテンツ発信を積極的に行っていることからプロダクトマーケティング職の方も多いです。弊社の特徴で、愛と敬意を込めて「○○屋さん」といった呼び方をしていて、アイキャッチ屋さん、SEO屋さん、分析屋さん、動画屋さんなど様々な方が関わって企画を作り上げていくということをしています。
ーー副業をしていたら転職意向が高まったというケースもあるとのことでしたが、確かめるタイミングなど気をつけていることはありますか?
スペシャリスト副業の方で、まったく転職を検討していなかったとしても一緒に働いたらすごく良かったとか、「実はキャリアを考えていた」といったことは、働き始めると分かる話もあります。そういった場合には、現場からレポートして状況を把握できるような仕組みがあって、双方の意向があえばフルタイム社員を検討してもらおうといったパスも整えています。
副業の方のタレントプールとして現状はTrelloを活用していて、フルタイムメンバーとして積極的にお声がけしたい人にはどうやってお話するのかなど、通常選考と同じ熱量で実はプランニングをしていたりもします。この記事を、今副業しているメンバーも見ることになると思うので、あまり外には出したくない話ではあるのですが(笑)。
ーー プランニングなどは定例などで決めてらっしゃるのでしょうか?
そうですね。チームごとに採用定例を設けていて、その時に進捗確認をしています。副業の方のタレントプールは先ほどお伝えした通りTrelloで、実際に採用に向けて選考が進行している方々はHERPで管理するようにして、直近の進捗を定例会議で報告・確認しあっています。
この定例には、各チームの現場のメンバーが出席しており、例えばCSを採用しようとなったらCSの現場のメンバーが入ってくるというようなものです。人事としては、チームの状況をみながら役割分担やアクション締切などを仕切って、スクラム採用が円滑に進むようにサポートしています。
正社員意向を醸成する秘訣は、副業メンバーが自走できるよう入社オンボーディングのフローを整備すること
ーー 他社様も含めて、近年「副業採用」に取り組まれている企業も多くいると思うのですが、副業の方々に適切にアトラクトやアプローチする方法がに悩まれているのが現状です。そこで、YOUTRUST様ならではの工夫されていることなどはありますか?
私自身がYOUTRUSTで副業していたときにすごいと感じたのは、オンボーディングが非常に効率化されていることです。例えば、Slackに初めて入るとbotから初めに読むべき情報がまとまったNotionが届くのですが、チェックリストを終えたら次に進むという形式で自分でキャッチアップを進めることができます。
そして、一般的に times チャンネルと呼ばれるような、自分のチャンネル「#○○脳内」というのをslackに作って自分自身を発信する環境もあります。
このように 副業する側・受け入れ側の双方にとって負担が少なくオンボーディングができる仕組みが整っているのが工夫の一つですね。
一番はじめにどれだけ要領良くやれるかというのは副業の皆さんも意識・チェックしているポイントだと思うので、そこを担保する仕組みがあることは、喜ばれるし組織への印象アップにもつながっていると思います。
実際に弊社は情報の開示範囲がかなりオープンなので、ジョインしていただいたら初日からがっつり業務に取り組んでいただきやすいというお声も頂きます。
ーー 門野様自身がこういうオンボーディングをしてもらえると副業でも関わりやすいなと思うような仕組みなどはありますか?
私は人事なので特殊かもしれないですが、メンバーの皆さんを知らないと動けないポジションなんですよね。なので自己紹介コンテンツが揃っていたら嬉しいですし、「この件は誰に聞けばよいのだろう?」といったことがすぐにわかる仕組みになっているとありがたいです。誰に聞けばいいですか?と毎回質問するのは申し訳ない気持ちになってしまうので。
また、前職で実際に経験してよかったと思うのが「このチャンネル内はなんでも聞いてOK」というチャンネルを用意することです。質問のハードルが下がり、誰に聞けばいいか?を気にしなくて良くなるのでキャッチアップのスピードも速くなります。
代表自ら「スクラム採用」を掲げ、『毎日』『全員で』採用の話題に触れる
ーー オンボーディングが充実しているのは素晴らしいですね!その他にYOUTRUST様が採用活動を行う上で取り組んでいる工夫などはありますか?
毎日、事業に関する様々なトピックを報告し合う場として全フルタイムメンバーが参加必須の朝会をやっているのですが、その中でも 採用トピックが毎日のように挙がっているのは弊社の特徴かもしれません。
ーー 毎日全社員で行っているのですね!そして、採用トピックが毎日続くというのも素晴らしいです。
毎日見たほうが良い数字は全員で見ようというスタンスがあるので実現できているように思います。採用トピックに関しては、例えば副業で参加されている方々の業務においての好事例を共有するような文化があったり、さらに最近では採用を強化していることもあってトピックが充実していますね。以前は、採用に関しては毎日の共有頻度ではなかったのですが、全社スクラムを敷いたタイミングから朝会のトピックに追加するようになりました。
全社的に採用に関心の高い人が多く、直接関わっていない採用に関してもトピックがあると盛り上がるような環境です。
もともと全社的にモメンタムを醸成していこうという文化があって、これは採用に限らないのですが、何らかのコンテンツを作ったらみんなで拡散することに一人ひとりが本気で取り組んでくれるんですよね。
実は、私の入社エントリも事前に社内で周知されており、発信したタイミングでどのように拡散されていくかという全体設計がされた状態で全員で取り組んだという背景があります。
こういった取り組みが実現できているのは、YOUTRUSTメンバーの特徴として、「MAKE MOMENTUM」という会社のバリューを体現しているということもあると思います。もちろん特に副業の方には本業との兼ね合いがある方もいるので強制はしていないのですが、祭があれば踊らにゃ損!というマインドの方は多いかと。自社に限らず、クライアント様が募集を出したらみんなで拡散していこうという取り組みも行うこともあります。
転職意向に限らず接点を持ち続け、連絡を取り合うことが副業採用の秘訣
ーー 受け入れ態勢の充実や、採用に組織全体で取り組むという徹底ぶりがすごく印象的でした。ちなみに、副業の方を探すにあたってそもそもの母集団形成で悩まれている会社さんも多いですが、大事にされている施策はありますか?
早めに接点を作らないと採用できないというのは間違いなくあると思います。まだ転職意欲がない状態でも、良い人だったら声を掛けておくということ ですね。信頼のおける友人などから声が掛かる分には、転職意欲が高くないタイミングでも嬉しいですよね。なので、良いなと思ったら接点を持つこと、連絡を取っておくのが中長期視点で採用につながるポイントかなと思っています。社内では「文脈採用」と呼んでいるのですが、 どの会社も声を掛けたくなるような優秀な人ほど、何かの文脈がないと、全く知らない会社にある日いきなり転職する、なんてことはないのが事実 です。今すぐの転職ではないとしても、また薄く緩やかなつながりでもいいので、接点を持つよう努力や工夫することが欠かせないと思います。
社内では先にも述べたTrelloでリストアップしつつ、YOUTRUST経由で声掛けというのを積極的に行っていて、成果にもつながっていると実感しています。
声をかけることで「実は、転職活動を始めようとしているんです」といった反応が得られることもありますし、何もしなければ自社が選択肢にも入ることなく、他社の選考に進んでしまう可能性だって考えられますからね。
ーー 今後さらにYOUTRUSTで取り組んでいきたいことはありますか?
今やっと 自社の採用を通じて、自分たちがサービスを通して提唱してきたことが間違っていなかった!と実感できてきたと捉えています。
今後は、YOUTRUSTという会社の採用の勝ちパターンを見つけていきたいですね。今は自社サービスを活用した採用が中心ですが、他の採用サービスを活用しても再現できるようなノウハウを確立して、仕組み化していきたいと考えています。そうすれば、YOUTRUSTのお客さまにもそのノウハウを伝えていけるので良い循環が生まれると感じています。
まだまだプロダクトにおいても改善点はありますが、「YOUTRUSTではこういった取り組みを行っています」と伝えられるとお客様にも良い知見につながるとCSメンバーからも意見が上がっています。これからも自社サービスが掲げる採用理念を広く警鐘して共感してくれる方を増やすために、取り組みや圧倒的な採用成果の発信を続けていきたいと思います。